プログラム概要

本プログラムは、代謝システム生物学研究の対象をヒトの生理・病態制御に特化した「In vivo代謝システム生物学」を推進し、医科学・理工学・情報科学・薬学等を融合した新しい生命科学研究を創造する若手研究者を育成する世界最高水準の学際的教育研究拠点を形成することを目的としています。

【拠点形成計画の概要】

Metabolome・Fluxome解析、In vitro virus法などの系統的分子解析技術を有する教育研究拠点として新たにHumanoid Animal Engineering Laboratory (HAL)を設置しました。この設置にあたっては〔財〕実験動物中央研究所(野村達次所長)の全面的協力をいただきました。すでに成果を上げ始めたヒト由来の組織化された細胞集団をin vivoに再現したスーパー免疫不全マウス(Hu-NOG mouse)を利用し、坦癌状態や寄生体感染状態でのIn vivo代謝システム生物学研究を推進する一方、小型非ヒト霊長類で代謝特性がヒトに類似しているコモンマーモセット(CM)を用いて薬物解毒特性や脳梗塞実験モデルの確立を目指します。また定量的遺伝子発現の効果を評価できるヒト人工染色体導入動物の開発を推進し、その代謝異常特性、細胞機能異常と表現型の解析に活用したいと考えています。
本拠点の代謝研究は、酸素、ガス、水、胆汁酸、アミノ酸、脂質、ペプチドなどの低分子代謝物のヒトおよび寄生体での動態解析を通じた病態の解明を特色としています。本拠点の基盤技術の導入によりシナジー効果を得られる海外の大型研究拠点(Karolinska Institute: ESFRI(COE-EU版: Anita Aperia教授/代謝症候群・感染症EU拠点に選定、Boston University /NIH Cardiovascular Proteomics Center: Richard Cohen教授・センター長/全米10指のNational Projectに選定)および特色ある大学院教育を展開するDuke Universityの研究担当副学長で本学名誉博士であるPeter Agre教授(2003年ノーベル化学賞)がリサーチパークインキュベーション制度アドバイザリ・Water Biology事業推進担当者として参加し、大学院博士課程の若手研究者の研究支援や共同研究、教育支援に携わります。ヒトを標的とした代謝システム生物学に特化した世界最先端の自立的研究を通じた多彩な若手研究者育成施策を実施していきます。またすでに医学研究科総合医科学研究センターで稼動し講師の昇進に実績を挙げてきた「リサーチパークインキュベーション制度」「一貫教育型国際融合研究キャリア制度」などを利用し海外拠点形成に貢献してきたポスドククラスの若手研究者のキャリアパスの場としてもこのプログラムを生かしていきたいと考えています。
採択以来、2007年10月22日に医学部・医学研究科総合医科学研究センターにおけるSulfur amino acid metabolismと肝疾患に関するシンポジウム、さらには2007年11月7日には連携先であるKarolinska Instituteにおいて初めて外国で発表する大学院生を含めたGCOE-RA, PD11名とともにNobel Forum Wallenbergs AuditoriumでGas Biologyに関するシンポジウムを開催し、Karolinskaの若手研究者と交流を深めるとともに新たな共同研究の展開が始まりました。2008年7月には海外拠点からのメンバーも含め、サマースクールを開催予定です。

【G-COE 海外連携パートナーシップ】

(Core Collaborative Universities)

  • Duke University School of Medicine, USA (Professor Peter C. Agre, Vice Chancellor, Duke University School of Medicine: Water Biology Initiative)
  • Boston University School of Medicine, USA (Professor Richard A Cohen, Chief of Vascular Biology Unit and NIH Cardiovascular Proteomics Center, Boston University School of Medicine)
  • Karolinska Institutet, Sweden (Professor Anita Aperia, Professor Sten Lindahl)

(Adjunctive Collaborative Universities)

  • University of California Davis Graduate School, USA (Professor Fitz-Roy E. Curry, Associate Dean of Research,University of California School of Medicine)
  • University of Pennsylvania (Professor Mark A Lemmon, Department of Biochemistry and Biophysics)

【運営体制の概念図】

運営体制の概念図

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